まったく関係なさそうな新潟と南アフリカ。
この二つをつないだのが、俺らの矢野キショーである。
いよいよ開幕が近づいてきた。
新潟初の日本代表選手にして新潟初のW杯メンバー。
10年前誰が想像しただろう。この街のチームからそのようなヒーローが生まれるなんて。
(選出の日は地元紙の号外が配られた)
さて、強化試合は、オウンゴール量産中の日本代表。ある意味重圧から開放されたのでは??
もっとも本来、日本は重圧のない側の国だと、かのオシムは言うが。
(相手のほうが、「日本には絶対勝たなきゃ」と・・・)
そのオシムをして「矢野のプレーは美しい」と言わしめた俺らのキショー。
異様に長いストライドで、変態ドリブルで、強引に、思いっきりやってくれ。
たとえ終了5分前の投入だろうとも。
サッカーは何が起こるか分からないってことを、いやというほど間近で観てきた俺ら弱小チームのサポーターは、不利であればあるほど、信じることをやめないのだ。